プレスリリース

スタンレー電気、最新のMEMS用 IC開発にシーメンスのQuesta先進検証プラットフォームを採用

2023年10月10日
米国テキサス州プレイノ

ヘッドランプ(画像提供: スタンレー電気)

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア(以下シーメンス)は本日、自動車電装部品のリーディングカンパニーであるスタンレー電気株式会社(以下スタンレー電気)が、次世代MEMSデバイスの設計にシーメンスのQuesta™先進検証プラットフォームを集積回路(IC)の機能設計検証環境として採用したことを発表しました。

スタンレー電気は、高性能、高集積、低消費電力、低コストが要求される自動車や産業用アプリケーションなどの用途向けに幅広いラインアップを擁する製品の制御コアとして搭載される革新的な2D-MEMSミラー用ICを設計しています。同社の最新2D-MEMSミラーのターゲット・アプリケーションは、レーザースキャン・ヘッドランプシステムで、ドライバーの夜間の視認性を劇的に改善する高解像度ヘッドランプシステムを実現する2D-MEMSミラーを搭載した革新的な自動車照明ソリューションが含まれています。スタンレー電気は、最新の制御用ICの設計においてシーメンスのQuesta先進検証プラットフォームを使用することで信頼性と品質の向上を図り、同社が掲げる品質目標の達成にも貢献する効率的で高精度な機能検証サイクルの実現を目指します。

スタンレー電気株式会社研究開発統括部のチームマネージャーである櫻井誠氏は、「当社ではまず、自動車市場の厳しい機能安全要求を満たすために、極めて高い品質、精度、性能を実現しなければならない最新の2D-MEMSミラー用 ICに最適な設計検証ソリューションを特定することから始めました。シーメンスのQuesta 先進検証プラットフォームは、スタンレーの最新MEMSデバイスの品質と信頼性を高めるという継続的使命を達成するために最適な選択肢であると判断しました」と、述べています。

シーメンスのQuesta先進検証プラットフォームは、共通のデバッグおよびユーザインタフェースによる一貫した基盤の上に構築されており、設計が正しく行われ、設計者の意図とプロジェクトの品質要件を満たすことを証明し、開発期間を通して設計を保護することが可能です。Questa製品群に含まれるlintツールは、優れた構文チェックとデバッグ機能を提供します。Questaプラットフォームの自動チェック機能と組み合わせることで、設計段階でのコード解析やバグの早期発見が可能になり、効率の向上、開発予測性の強化、スケジュールへの圧力の緩和に役立ちます。

シーメンスEDAにおけるQuesta Static & Formal技術関連のプロダクト・マネジメント責任者であるChris Giles は、「車載デバイス業界の大手メーカーであるスタンレー電気が、同社の新しい2D-MEMSミラー用IC開発設計の統一設計プラットフォームとしてシーメンスEDAの機能検証技術であるQuestaを選択したことを喜ばしく思います。スタンレーが取り組んでいるように、車載部品サプライヤに対するOEM顧客からの品質や機能安全に対する要求がますます高まる中、シーメンスは、品質向上と市場投入までの時間短縮に貢献する最先端のEDA IC設計技術で支援する準備が整っています」と、述べています。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、Siemens Xceleratorビジネス・プラットフォームのソフトウェア、ハードウェア、サービスを最大限に活用し、あらゆる規模の組織がデジタル・トランスフォーメーションを実現する支援をします。シーメンスのソフトウェアと総合的なデジタルツインにより、企業は設計、エンジニアリング、および製造プロセスを最適化し、現在のアイデアを将来の持続可能な製品に転換できるようなります。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、チップからシステム全体、そして製品からプロセスに至るまで、あらゆる産業において変革を加速させます。Siemens Digital Industries Software – Accelerating transformation

注:シーメンス関連の商標リストについてはこちらをご覧ください。その他の商標はそれぞれ各所有者に帰属します。

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